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歌会用にとりあえず作成
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歌会実施から間隔があいてしまって申し訳ございません。
5月3日の歌会について報告します。

歌会は黒川の母校の文学会のメンバーとその卒業生を誘って
14時から北海学園大学の会議室をお借りして行いました。
卒業生:在学生が3:5、男女比も3:5のわりと好バランス。

【企画・参加・進行】
黒川未々

【参加者(敬称略)】
灰撒しずる
越智水亮
水瀬游
木藪家朗
高坂ゆん
てぃん
雨宮透子

【大まかな流れ】
1作者非公開で提出した短歌の中から一人一首選ぶ。
2選んだ人数の多いものから合評。(お菓子食べながら楽しく)
3それぞれの短歌の講評が終わるごとに作者を発表する。

講義で歌会や短歌について触れてはいたものの、
企画者も参加者も、実際に行うのは初めてでした。
自由に活発に意見が交換できたと感じています。

【作者発表】★=一席
A 春一番緑のにおい便乗し膨らむカーテン陽をつつむ(てぃん)

B コンタクトレンズみたいな花びらでふたりの距離はぼやけていった(黒川未々)

C 春の陽に光り輝く朝露が明るい未来をそっと囁く(越智水亮)

D ごうごうと列車と共に駆ける夜布団の中はひとり寂しい(雨宮透子)

E 春に逝(ゆ)き 僕は裸足で夢を見る 去(さ)らば桜よ 縁(えん)あらば、また。(高坂ゆん)

★F ストーブは消えていたけど床温(ぬる)く。「春を踏んだの」足裏に問う(灰撒しずる)

G 春はどこから来るの? と問う君の体温が雪を溶かすのを見た(水瀬游)

H 春宵に白い上掛け蹴る若菜へそは出してもはなは垂れない(木藪家朗)

【合評】
合評で興味深かったのは、やはり互いの読みの違いでした。
大まかな心情は同じでも、作者と読者、読者と読者では
場所、時間、温度、性別などのイメージに微妙に違いが生まれてきます。
選ばれるのもFの短歌のように、想像力が掻き立てられるものが多かったです。
E,Hのような掛詞を用いられているのが推測できるものや、
Gの「君」は一体どんな人なのかにもたくさんの意見が集まりました。

また、作者を知らないために、互いの作品を読み慣れたメンバーでも
新鮮な視点で合評が出来たと考えます。
もちろんわかりやすい人もいますが、「すぐわかった」という感想を受けて
改めて自分の作風を見直す機会にもなったのではないでしょうか。

話していくうちに、各々が作歌するうえでのこだわりも垣間見え、
私自身とても勉強になった歌会となりました。感謝です。
サークルで提出する作品は数が多いため、その中の短歌も
一度に何人かの、違う学年で、感想を言い合える機会は少ない傾向にありました。
メンバーや規模、方法によって、また新たな発見があると思いますので、
ぜひ後輩同士でも挑戦してみてほしいです(*^_^*)
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歌会の作品が集まりました。
並べ順はランダムです。
今は名前を伏せているので、アルファベットをつけています。
当日はこれらを載せたレジュメを人数分印刷します。
※誤字などありましたらご連絡下さい。


A 春一番緑のにおい便乗し膨らむカーテン陽をつつむ

B コンタクトレンズみたいな花びらでふたりの距離はぼやけていった

C 春の陽に光り輝く朝露が明るい未来をそっと囁く

D ごうごうと列車と共に駆ける夜布団の中はひとり寂しい

E 春に逝(ゆ)き 僕は裸足で夢を見る 去(さ)らば桜よ 縁(えん)あらば、また。

F ストーブは消えていたけど床温(ぬる)く。「春を踏んだの」足裏に問う

G 春はどこから来るの? と問う君の体温が雪を溶かすのを見た

H 春宵に白い上掛け蹴る若菜へそは出してもはなは垂れない
歌会やります!
7名で ちょっと少なめですが、
最初はこれ くらいがやり易いかも。
人数が大体 把握できたので、
5月1日までなら飛び入りも大歓迎です。

参加状況
2年生  2名
3年生  1名
4年生  1名
OB・OG 3名
花粉症対策と言うことにして真似してつけるマスクの白さ

春に手をつなぐ恋人たちはみな悲しそうだねごめん嘘だよ

風の鳴る音に似てても口笛は聞こえたはずだ春だしきっと

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歌会の短歌の例みたいなものです。
どれも春を意識した訳じゃなかったのですが、今日作った短歌です。
自由な発想で、自由な作品を!
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